ガルー・スクマラ・ソヤントからの代表挨拶

 

 

マタハリクという名前を付けさせていただいたことには大きく2つの意味があります。マタハリというのはインドネシア語で太陽という意味があります。

 インドネシアではとても貧富の差が激しくなかなか貧しく障害を持っている方、子どもなどは光があたることがないのです。ですので彼らに光を当てて欲しい。という意味合いが含まれています。


また、太陽というのはとても大きな力を持っています。私たちは今まだまだ何の力も持たない団体ですが、太陽は希望を与え、力を与え、生きる力となります。一部の人達だけが光を浴びるのではなく全ての人達が平等に光を受けることのできる世界のなって欲しいという願いが込められています。

 私たちは人間的な繋がりを大切にし、様々な広がりを大切にしたいと考えています。ですから、規則などに縛られて現実の問題との矛盾が生じていくことに対して真摯に向き合っていきたいと考えています。活動が常に草の根的存在でありたいという事で、様々な企画を考え多くの人を集め情報を得る機会を豊富に与えそのような状況を多く作ることが個人的な主導権を障害者個人に委ねることができると考えています。この企画には親、子ども、政府の方、障害者関係なく、全ての方が参加できるという点が大切であり、あくまでも与えるのではなく自分たちで提案する力を育てたいという考えに基図いて活動を展開しています。

   以前私はインドネシアでの障害者に対する厚い壁の前に成すすべがなく、ただこの状況に耐えるだけでした。しかし、ダスキン・アジア・リダー育成事業の二期生として1年間日本で研修をさせていただき、本当に多くの事を学び、障害は恥ずかしいことではないということを知りました。どんなに障害が重くても自立し、生活している姿をみて感動しました。それからというもの私はこのような障害者の姿をインドネシアでも見たいという思いが強く心に残りました。しかし、実際母国に帰ってきてあまりのギャップにまた志半ばに閉ざされてかけていました。しかし、日本から多くのボランティアの方がこられ、中でも高村真理子さんが来ていただき、セミナーをしていただいたことは私にとって本当に大きい転機となりました。今まで障害者は政府からのプログラムを消化するだけでしたが、私たちマタハリク団体が行ったのは多くの日本方々の支援だけでした。インドネシア政府は大変に驚き、親、子どもは希望を抱き、多くの効果をあげました。このような効果を期待していなかったので本当に嬉しかったです。これからも共にインドネシアで活動していただける方をお待ちしています。

 心から日本の支援していただいた多くの方々にお礼を申し上げたいと思います。また、ダスキン社並びにリハビリテーションセンターの上野さん、土谷さん、奥平さんまた、日本のマタハリクメンバーに心から感謝をしています。これを感謝の辞とし、挨拶と代えさせていただきます。有り難うございました。これからも前途多難な道のりであると思いますが、共に歩んでいっていただきたく思います。